2010年 11月 13日
衝突の映像を流出させた海上保安官が罰せられるのと、公開するべきだったか否かは別の話。
インターネットが普及していわゆる新聞や雑誌やTVなんかのメディア以外の一般人でも情報の発信が可能になった昨今。民衆の声が大きくなりすぎていて、政府も世論も既存メディアすらも、なにもかもが右往左往されているなぁと思います。 そんな折、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の映像流出問題で、ようつべに映像を流出させた件の保安官を裁くのはおかしいだとか、擁護する意見が大きい模様ですね。 突っ込んできた中国漁船の船長がなんの裁きもうけずに釈放されて本国で英雄扱いされてんのに、みんな見たかった映像を見せてくれた人を罰するなんて納得いかない。そもそも政府の対応が悪いんじゃないのよ。って感情的にはすごく納得できるんですが。 政府が「出すな」つったもんを出しちまったんですから、やっぱそれは罪な訳です。特に保安官とか警察とか自衛隊とか、れっきとした権力機構でもありますから、法律には尚更厳密に従ってもらわないとイケマセン。 きちんと裁きをうける上で、情状酌量の余地があるかどうかは、それこそ裁判上での事ですから、そこで世論として騒ぐなり減刑嘆願の運動なりすればよろしい。 で、海上保安庁の職員が起こした犯罪なのだから、組織の長は責任を取るべきですね。当然です。 まぁしかし、今の政府の対応はどうなってるんだよと本当に思います。外交上の事ですから全部が明らかになってるとは思いませんが、それにしてもなぁ。 件の映像も当初は普通に海上保安庁内でのライブラリに納められていた訳でしょう。海上保安庁は情報公開が進んでいて、もっと過激な、北の工作船と撃ち合いの映像なんかも公開してきてるんですよね。今回の映像もそのハズだった。 ところが途中から政府の方針が一転して「公開するな」という指示になったという事だそうで。 なんで「公開しない」のかそこらへんが意味が解りませんよな。アタシのような一般庶民からしてみれば「フジタの社員を解放の条件に、中国に不利な映像を公開しない」って約束でもしたのかしラ。なんて勘ぐっても見たくなる訳です。真実は知らん。 なんかエライ人の間で深慮遠謀があるのかもしれんしないのかもしれません。が。どうなんだか。 民主党の政治に関してはまったく期待していないし、国内の失政なんかはわりと自浄作用も働くんじゃね?なんてのんきに考えてはいるんですが、外交ばっかりは失策は困ります。 トヨタが米国で露骨な圧力をうけていた時も、当の外務大臣は政府として日本のトップ企業を庇うどころか、他人事の様に突き放したコメントしか出してなかったですしねぇ。
by suzu_na
| 2010-11-13 16:49
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